factory/ファクトリー

いよいよ、ミライエのお菓子工場が動き始めました。

「ミライエファクトリー」は、スイーツハウスミライエのお菓子工場。10月20日、安芸市に完成しました。いくつも並ぶお菓子の部屋には、大型のオーブンやチョコのテンパリングマシン、スライサーなどが置かれていて、本格始動の日を待っているところ。本格的な洋菓子づくりをめざす工場ではミライエのオープン以来、ご好評いただいている柚子や地栗を使ったカトルカール、地栗のテリーヌケーキなどの焼き菓子、チョコレート菓子、マシュマロやハードゼリー、生の柚子茶などを作っていくことになっています。なお、工場でも焼きたてのお菓子を直売をしていこうと、ただいま販売コーナーも準備中。正式にオープン日が決まったらまた、お知らせします。
ファクトリーでは、すでに11月12日からミライエの専属パティシエが新しいオーブンを使って、人気のプリンやパウンドケーキ、カステラなどの焼き上がりを確かめるためのテストを重ねている最中。

「これから障害を持つ人たちと一緒にここでお菓子を作っていくわけですから、みなさんが喜びを感じながら楽しく働いて行けるように障害に応じた作業方法や役割分担も考えていきたい」と、ミライエサービス管理責任者の西岡美喜さん。障害のある人とない人が共に働ける職場づくりがミライエの考え方の基本。ここでは知的、精神、身体に障害を持つスタッフ10名の採用を予定していて、すでに4名が地元のパートの人たちと一緒に、ミライエファームや安芸市の農家から運び込まれた柚子の加工に追われています。これからお菓子づくりの技術指導も始まって、みんなの未来の夢もふっくらおいしく焼いていきます。

この「ミライエファクトリー」はファーム同様、A型の事業所。3年前から事業計画を進めて来ました。当初は野菜の水耕栽培の予定でしたが、ふとしたことからイチゴの栽培をしようと言う事になり、それならば、そのイチゴを使ってお菓子を作ろう、お菓子屋さんになろうと、みんなの夢がどんどん膨らんでいきました。その夢を描いた結果が、このかたちです。「障害者が働く場所がほとんどないので、社会福祉法人としてどうしても通過型事業所づくりをしていきたいと思っていました。このミライエをなんとか軌道に乗せて、もっと障害者の働く場所、チャンスの場を作ってやりたいと思っていますし、ここで企業が認める、社会から認められる労働者を育てていきたい」と、ミライエの施設長・竹部重夫さん。ご自身も車いすでの生活です。
ファクトリーでは10名の雇用を予定していますが、焼き菓子の生産量が増えればまた、新たな雇用が生まれることになりそう。ファーム、ファクトリー、スイーツハウス。3つのミライエが、いよいよ未来に向かって力強く歩き出しました。